ミネラルウォーターの選び方
タイトルにあるように、今回は「水」について書いていきます。
最近では、テレビなどでミネラルの補給は健康に良いということで、スーパーなどでもペットボトルを手に水を大量に購入する人が増えています。
もし、ミネラル補給を目的として水を選ぶのならば、必ず「硬度」の表示を見るようにしましょう。
水には、「軟水」と「硬水」があり、前者は日本で普段利用されている水、後者はヨーロッパ圏などを中心に利用されている水になります。
先程、硬度表示と書いたのですが、一般的にミネラルを多く含むのは、「硬度300以上」の水と言われる、いわゆる硬水です。※軟水は「硬度100未満」。
ただし、硬水は、軟水を飲み慣れている人にとっては、味に抵抗があるかもしれません。なので、ミネラル補給は二の次に、純粋に飲料水として選ぶなら硬度100未満の軟水に限ります。
最近では、ハウスの「六甲のおいしい水」をアサヒが買い取ったなどのニュースがやっていますが、ペットボトルの水は実に多くのものが出回っています。
ただし、その多くは、濾過処理の他、加熱殺菌をしており、ミネラル成分を死滅させてしまっているものがほとんどです。
ただ、その中でも岩手県産の「龍泉洞の水」は、加熱処理はせず濾過のみしているのでミネラル補給には良いかもしれません。
ま〜、そもそもミネラルなんて、わざわざ水から補わなくても、食べ物から十分補給できるので、テレビなどの健康情報に流される必要もないと思うのですが・・・。
あと、脂ものの料理に使用するなら発砲水が良いです。 「ペリエ」や「サンペリグリノ」などの商品が有名ですが、料理の後味と消化をうながすのが特徴。
家庭用浄水機の選び方
家庭用の水道水は、カルキ臭や塩素消毒の臭いで、煮沸などせずに飲料水として利用する人は少ないのではないでしょうか。
だからこそ、冒頭でも書いたように、ペットボトルを持っていき、水を購入する人が増えているわけですが・・・。
ただ、ペットボトルは、重くて手間かかる上に、資源やお金の無駄になります。
なので、その手間やコストを省くのであれば、「浄水機」を1つ購入する方が効率的です。というのも、スーパーなどでストックできる水の中には、水道水を浄水機などで濾過しているものも多いので。
そんなわけで、こっちも東京の生活をはじめてから直ぐに浄水機を購入しました。
浄水機の種類は大きくわけて「据え置型」と「蛇口設置型」があります。
先ず「据え置型」ですが、これはカルキやメタンなど浄水能力はかなりものですが、デメリットとして、シンクの設置スペースをとります。
次に「蛇口設置型」ですが、これは据え置きに比べ若干浄水能力は劣りますが、設置スペースに悩まされることはありません。
ちなみに自分は、両方のタイプを使用しました。
はじめは、パナソニックの「据え置型」のものを使用していましたが、設置スペースが気になり、兄に譲渡。
最近では、蛇口設置型でもかなりの浄水能力を備えたものが出ており、中でも、「クリンスイCSP601」は、かなり除去能力があり、現在はこれを使用しています。
先程、浄水機を選ぶポイントとして、「設置スペース」と「浄水能力」を書きましたが、もうひとつ忘れてはならないのが、ランニングコスト(維持コスト)です。
前回のプリンタみたいな話になりますが、浄水機にはカートリッジというものがあり、数か月単位で交換する必要があります。
現在使用している浄水機で約900L(リットル)。製品紹介ページでは、約90日と書いてありますが、飲料水、炊飯、調理用水、洗顔などで使用すると60日間で交換する必要があります(※使用方法により異なります)
なので、この浄水機を選ぶ際は、上記3点を考慮するようにしましょう。
参考までに、以下「浄水機」と「ペットボトル」のコストを比較してみました。
【浄水機の場合のコスト:クリンスイCSP601】
カートリッジ交換料金は2個入り(1800L/120日)で4,000円前後。
約4カ月の利用で、4,000円であるため、
年間コスト4,000×3カ月=12,000円
これに、イニシャルコストとなる本体料金8,000円を加算して20,000円
【ペットボトルの場合のコスト】
スーパーの2Lボトルが100円として(1L/50円)。
これを上記の浄水カートリッジの使用量で考えると、50円×900L=45,000円
約2カ月の利用で、45,000円であるため、
年間コストは45,000×6カ月=270,000円
従って、
・浄水機(20,000円)/年(2年目以降は12,000円)
・ペットボトル(270,000円)/年
さらに、手荷物などの労力(車を使用した際のガソリン代)など考慮すると圧倒的に浄水機の方が得です。
世界の水不足問題とファンドの到来
日本は、水と緑の恵まれた土地であるため、あまり水のありがたみについて自覚している人は少ないのではないでしょうか。
ただ、世界規模で見ると、真水=淡水というものは、とても貴重な資源です。
地球は水の惑星と呼ばれるほど、水に恵まれているように見えますが、実際に人間の生活用水に利用できるものは、そのうちの0.01%。
現在、安全な水を飲むことができない人口は世界全体で、約9億人。つまり。8人に1人くらいの割合の人が、清潔でない水を飲む環境にあります。
また、住居まで「水道」が届いており、その水を飲料水として利用している人口は世界の半分程度に過ぎず、20%の人はトイレがない住環境です。
ユニセフの統計では、安全な水がないことから、死亡する5歳未満の子供は150万人以上と報告されています。
さらに今後、人口の増加で、水はますます希少なもとなります。
水が希少なものとなると資源的価値が生まれ、それを独占する人(会社)がでてきます。
これらを「水メジャー」と呼ぶのですが、いわゆるファンドの類です。
水メジャーとして代表的国として、フランス・パリの水道会社「ヴェオリオ・ウォーター社」、「スエズ社」などがあり、実際パリの水道料金は、25年前の3倍以上に値上がりしており、民間企業や水メジャーが独占しているという見解もあります。
つまり、食べ物同様に富を大量に保有する人が、水を独占し商用化する動きがでています。
また、水は、食べ物と常に密接な関係にあり、例えば、小麦を1キロ収穫するのに、約1トンの水が必要とされ、さらに牛丼「並」を一杯作るのに約2トンの水が消費されるといわれています。
それだけに水というものは日常生活において切っても切れない存在であるため、今後の水を巡る世界の動きにも注目したいと思います。